ニッカウヰスキー、体験型バー「THE NIKKA WHISKY TOKYO」を南青山に常設オープン

ニッカウヰスキーは、2026年7月2日、ブランドの旗艦店となるバー「THE NIKKA WHISKY TOKYO」を東京・南青山にオープンします。この店舗は、同社が提唱する新しいコミュニケーション・コンセプト「生きるを愉しむウイスキー」を具現化する場として位置づけられており、2024年に期間限定で運営され、予想をはるかに上回る約1万5000人の来場者を集めた成功を受けて、常設店舗としての再出発となります。開店に先立ち行われた内覧会では、ニッカウヰスキーの代表取締役社長である小野直人氏らが、このバーにかける情熱を語りました。
小野社長は、創業90周年を迎えたニッカウヰスキーが、次の100周年に向けて「生きるを愉しむウイスキー」というコンセプトを掲げた背景を説明しました。これは、創業者・竹鶴政孝氏の「酔うためだけでなく、人生を愉しむためにウイスキーを味わってほしい」という願いに基づいています。同社は、ウイスキー原酒の安定供給に向けた設備投資を継続しており、北海道の余市蒸溜所への約70億円の投資により、2027年以降の貯蔵能力は2015年比で約5割増加する見込みです。また、主力商品である「竹鶴ピュアモルト」の価値向上にも注力し、2030年のブランド発売30周年を前に「竹鶴ピュアモルト エッセンシャルズ」シリーズを展開。さらに、「ニッカ フロンティア」は海外市場への展開を広げ、将来的にはプレミアムウイスキーカテゴリーで世界トップ10入りを目指しています。新店舗は、そうした取り組みの一環として、デジタル化が進む現代においてリアルな交流の場を提供し、国内外の顧客に日本のウイスキー文化の魅力を伝える役割を担います。
この新バーの設計には、「新しいウイスキーの楽しみ方を、自由に、押し付けられることなく体験できる空間」が追求されています。友吉氏によると、エントランスではブランドの「NO LABELS」というコンセプトを象徴するオブジェが展示され、ウイスキーの熟成樽を模したデザインが非日常への誘いを演出します。店内は、敢えて天井を低くした回廊から、開放的なバースペースへと続く構造で、使用済みの熟成樽をオブジェやカウンターの素材に用いることで、ウイスキーの歴史と職人技を感じさせます。メニューには、チーフブレンダー井関潤治氏の「ウイスキーは、好きに飲むのがいちばんおいしい。」というメッセージが掲げられ、ストレートからカクテルまで、多様な飲み方を自由に選べるようになっています。特に、クラシックカクテルに現代的な要素を取り入れた「ネオクラシック」カクテルには、それぞれのブランドマネージャーとの対話から生まれた物語が込められており、「竹鶴 ゴッドファーザー」や「カフェジン ビーズニーズ」といった独創的なカクテルが提供されます。若年層や海外からの来店客に対し、「肩肘張らずに楽しめる雰囲気」と「日本ならではの素材を使ったカクテル」で、ウイスキーの新たな魅力を発信していく方針です。
私たちは、この新しいバーが単なる飲食の場にとどまらず、文化を継承し、創造する拠点となることを期待します。ウイスキーを巡る豊かな物語が、人々を結びつけ、人生を豊かにするきっかけとなるでしょう。個々の嗜好を尊重し、新たな価値を追求する姿勢は、現代社会に求められる多様性と自由な精神に通じるものです。