ホテルメトロポリタンエドモント「FOURGRAINS」が贈る、伝統と革新が融合した夏の美食体験

ホテルメトロポリタンエドモントのフレンチレストラン「FOURGRAINS」が、約13年の時を経て再びその扉を開きました。2026年1月のグランドオープン以来、「食のエドモント」の伝統を継承しつつ、現代的な感性を取り入れたフレンチを提供しています。特に注目されるのは、6月30日から始まる「美食と養生」をコンセプトにした夏のディナーコース。記者が実際に体験し、その魅力を余すところなく伝えます。池内英治料理長と井山架展シェフパティシエが織りなす料理とデザートは、一皿ごとに物語を感じさせ、訪れる人々に深い感動と心地よい体験を約束します。
ホテルメトロポリタンエドモント「FOURGRAINS」夏のディナーコース詳報
2026年1月に、東京都千代田区飯田橋に位置するホテルメトロポリタンエドモントに、直営フレンチレストラン「FOURGRAINS(フォーグレイン)」が鮮やかに開業しました。これは、同ホテルにとって約13年ぶりの直営フレンチ復活という、まさに歴史的な瞬間です。かつて日本人初のミシュラン星を獲得した中村勝宏氏が初代料理長を務めた名店の名前を受け継ぎ、その「五穀豊穣」のコンセプトはそのままに、四季折々の厳選された食材を用いて、滋味深くも洗練された料理を提供しています。
この夏、FOURGRAINSでは6月30日から8月29日までの期間、「美食と養生」をテーマにした特別なディナーコース「Meilleur(メイユール)」(2万3000円、税・サービス料込)を展開します。このコースは、猛暑が予想される日本の夏を乗り切るため、身体を健やかに整えるフレンチを目指しています。ウリ科の野菜や鱧といった夏ならではの食材、そして伝統的なフランスの滋養メニューが巧みに組み合わされ、涼やかで活力を与える一皿一皿が客人を魅了します。料理長の池内英治シェフは、素材の持ち味を最大限に引き出すことに情熱を注ぎ、自ら産地へ足を運び、生産者の想いまでをも料理に込めています。また、麹や味噌、山椒といった和の調味料をフレンチの技法と融合させ、日本人の心に響くような、どこか懐かしい味わいを追求しています。
コースの幕開けは、池内シェフのスペシャリテ「フォワグラの小さなボール仕立て コーヒー風味 FOURGRAINS風」。中村勝宏氏と現総料理長・岩崎均氏のフォワグラ料理のエッセンスを昇華させたこの一品は、フォワグラの濃厚さとコーヒーのほろ苦さが絶妙に調和します。続く前菜「帆立貝柱とキャヴィアのタルタル オマールブルーのポワレと天然真鯛のマリネ 梅とシソの香り」は、彩り豊かで初夏らしい爽やかさを演出。贅沢な「フォワグラのリゾット コンソメスープとともに」は、国産米のリゾットにトリュフとフォワグラのソテーが添えられ、日本酒とのマリアージュが新たな味覚体験を提供します。
魚料理は、6時間かけてじっくり火入れした「函館産蝦夷鮑のポッシェ あけがらしヴィネグレットソース」。驚くほど柔らかい鮑と、和の調味料である「あけがらし」を使ったヴィネグレットソースが、素材本来の旨味を鮮やかに引き出します。メインの肉料理は「宮城県産漢方和牛のグリエ エシャロット入り香草ソース」。ランプ肉の部位を丁寧に調理し、赤ワインとの相性も抜群です。デザートへの橋渡しとなる「2種類のキウイフルーツのクネル ヨーグルトのソルベ メロンのエキューム添え」は、さっぱりとした酸味と清涼感で口の中をリフレッシュさせます。そして締めくくりは、シェフパティシエ井山架展氏による「グアナラ70% ショコラのフラン プラリネムース タヒチバニラのアイスクリーム」。香り高く、食感も楽しいこのチョコレートデザートは、井山シェフの繊細な芸術性を象徴しています。
FOURGRAINSの魅力は、料理だけにとどまりません。食卓を彩る金継ぎを施したショープレートには、新旧のスタッフが融合し、新たなFOURGRAINSを創造するというホテル側の深い想いが込められています。また、池内シェフ自身がテーブルを訪れ、料理に込められたストーリーを語ることで、ゲストは一層深く食の世界に没入できます。伝統と革新が美しく融合し、一期一会の美食体験を約束するFOURGRAINSは、食通ならずとも一度は訪れる価値のあるレストランと言えるでしょう。
FOURGRAINSでの体験は、単なる食事を超えた、五感を刺激する芸術作品のようでした。池内シェフと井山シェフパティシエが、それぞれの分野で培った高い技術と独自の感性を惜しみなく披露し、それらが一体となって一つの壮大な物語を紡ぎ出していることに深く感銘を受けました。特に、和の要素を巧みに取り入れたフレンチは、日本の食材の可能性を再認識させ、フレンチの新たな地平を切り開いていると感じます。金継ぎのショープレートに込められた「継承と融合」のメッセージは、このレストラン全体の精神を象徴しており、料理一つ一つに込められた深い思いやりと情熱が、訪れる人々の心に温かく響くことでしょう。この夏、FOURGRAINSで提供される「美食と養生」のコースは、多忙な現代人が忘れがちな、心と体のバランスを取り戻すための、贅沢な時間となるはずです。伝統を重んじながらも常に進化を追求する彼らの姿勢は、多くの飲食業界関係者にとっても大きなインスピレーションとなることでしょう。