ぐるめぶんか

弓削シェフ、京都で新たなイタリアン「Da YUGE」を開店

2026年4月3日、京都の烏丸御池に「Da YUGE」という名の新たなイタリアンレストランが誕生しました。この店のオーナーシェフである弓削啓太氏は、かつて「サローネグループ」の旗艦店「サローネ2007」で料理長を務め、YouTubeチャンネルの登録者数は20万人を超えるなど、その名を知られた存在です。さらに、「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」では世界一の栄冠に輝くなど、その卓越した料理の腕前は広く認められています。

弓削シェフのキャリアは多岐にわたり、1985年に佐賀県鳥栖市で生まれた彼は、フランス料理の名門「シェ・イノ」で4年間、パリの三つ星レストラン「ギ・サヴォア」で1年間修業を積みました。その後、イタリアン「サローネグループ」に入社し、系列レストラン「クイントカント」で料理長を務めた後、2018年1月には「サローネ2007」の料理長に就任。独立を前に、京都の著名な料亭「祇園さゝ木」で2ヶ月間の研修を受け、和食の精神と技法を深く学び、その経験が自身の料理観を大きく変革させました。彼は、和食、フレンチ、イタリアンの垣根を越え、日本独自の食材と伝統をイタリア料理に融合させることに挑戦し、新たな「京イタリアン」という概念を確立しようとしています。

「Da YUGE」の店内は、築100年近い京町家を改装した、静かで洗練された空間が広がっています。石畳のアプローチを抜けると、京都市内であることを忘れさせるような落ち着いた雰囲気に包まれます。店内には13席のカウンター席があり、京都の著名な造園家「植彌加藤造園」が手掛けた美しい日本庭園を眺めながら食事を楽しむことができます。歴史ある建物の柱がそのまま活かされた空間には、凛とした緊張感と温かみのある余白が共存し、イタリア人デザイナーが手彫りした木のコブを思わせる有機的なフォルムのカウンターが、空間に独特の美しさを添えています。ここで提供されるディナーコースは22,000円(全10品、サービス料5%別)で、弓削シェフが炭火と向き合いながら、和食のエッセンスを取り入れた革新的なイタリア料理を提供します。

弓削シェフの「Da YUGE」は、単なるイタリア料理店の枠を超え、京都という歴史と文化が息づく地で、日本の美意識とイタリアの情熱が融合した新しい食文化の創造を目指しています。彼の料理は、技術的な精巧さだけでなく、地域への敬意と食材への深い理解に裏打ちされており、訪れるすべての人々に感動と発見を与え、食の可能性を広げることで、未来に向けた豊かな食体験を提供してくれることでしょう。

祇園の宏美ママがおすすめする、京都の絶品「豆大福」

京都の雅な文化を深く理解する祇園の宏美ママが、日常使いに最適な名店を紹介する企画の一環として、今回は特に「豆大福」に焦点を当て、選りすぐりの二店舗を推薦しています。宏美ママは、幼少期から京都の中心で生活し、本物の京都通として知られています。彼女が太鼓判を押す豆大福は、観光客だけでなく、地元の人々にも喜ばれること間違いなしの逸品です。

まず一軒目は、西院に位置する「まるに抱き柏」です。このお店は、有名な和菓子店で修行を積んだ職人が2021年に開店した実力派の店として注目されています。店名の「まるに抱き柏」は、ご主人のご実家の家紋に由来しており、その歴史とこだわりを感じさせます。特に「黒豆大福」は、柔らかい餅生地に丹波の黒豆がたっぷりと練り込まれ、滑らかなこしあんとの調和が絶妙です。さらに、季節ごとに登場するいちご、くるみ、柚子、栗などの限定大福も、訪れる人々を魅了しています。次に紹介されるのは、東山にある「平安殿本店」です。平安神宮の近くに位置し、店内でゆっくりと甘味を味わえるイートインスペースも魅力の一つです。京都散策の途中に立ち寄って一息つくのに最適な場所と言えるでしょう。この店の豆大福は、餅生地と赤えんどう豆、そして粒あんの組み合わせが特徴で、各店の個性が光る逸品です。宏美ママも、お店によって異なる豆大福の味わいや組み合わせの妙を高く評価しています。平安殿本店では、周辺の歴史的建造物にちなんだ銘菓も多く取り扱っており、京都ならではの風情を感じながら和菓子を楽しめます。

これらの老舗や新進気鋭の店舗が提供する豆大福は、単なるお菓子ではなく、京都の歴史と文化、そして職人の情熱が凝縮された芸術作品と言えるでしょう。これらの豆大福を通して、人々に幸福感と心の豊かさを届け、日本の伝統的な甘味文化が未来へ継承されていくことを願っています。

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鎌倉の「バナバサ」:クラフトビールとアートが融合する新たな角打ち体験

かつての仕事帰りのサラリーマンが酒屋の店先で一杯を傾けていた「角打ち」の光景は、今や単なる喉の渇きを癒す場所から、より豊かな体験を提供するエンターテインメントへと進化しています。特に注目されているのは、自動販売機やショーケースから好みのビールを選ぶセルフスタイルの店舗です。陳列されたクラフトビールのラベルを眺め、それぞれの物語に思いを馳せる時間は、まるで美術館で芸術作品を鑑賞するようなものです。そして、栓を抜く瞬間の「プシュッ」という音は、最高の体験の始まりを告げます。このような現代的な角打ちの魅力と、鎌倉の新たな楽しみ方を提案する「バナバサ ビール+ギャラリー」をご紹介します。

鎌倉の御成通りにひっそりと佇む『バナバサ』は、半分が酒販店、もう半分がギャラリーという珍しいコンセプトを持つお店です。このユニークな空間を運営するのは、アウトドア用品の輸入代理店でキャリアを積んだ井伊乃士さんです。元々アウトドア製品への情熱から輸入業を始めた彼が、ビールを持ち運ぶための最高級水筒「グラウラー」を取り扱うようになったことが、自身をビール販売へと導いたと語ります。2019年、コロナ禍が始まる直前にオープンしたこの店は、今年で7年目を迎えます。一見すると洗練されたセレクトショップのようですが、その根底には日本の古き良き酒屋が持っていた「気軽に立ち寄れる雰囲気」への敬意が流れています。

この店を酒販店という形式にしたのは、ビールの「量り売り」をより多くの人々に広めたいという井伊さんの思いがあります。法的な規制を遵守しつつも、飲食店の堅苦しさを排除し、開栓したばかりのフレッシュな味わいをグラウラーで持ち帰ることや、その場で気軽に一杯だけ楽しむことを可能にしています。昔ながらの酒屋で、購入後すぐにその場でビールを味わっていたような、あの気ままな感覚を、現代のクラフトビールという形で提供したいと彼は願っています。この新しい試みは、地域社会に活気をもたらし、人々の日常に彩りを加えることでしょう。

『バナバサ』は、伝統的な文化を現代の感性で再解釈し、新たな価値を創造する素晴らしい事例です。このような革新的な取り組みは、地域経済の活性化に貢献するだけでなく、私たちに日常生活の中に潜む喜びや発見を教えてくれます。古いものと新しいものが融合することで生まれる無限の可能性を追求し、ポジティブな変化を生み出す精神は、あらゆる分野において私たちをより豊かな未来へと導くことでしょう。

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