滋賀県東近江市発、バラの香りが広がる絶品ジェラート「87gela」






滋賀県東近江市で、一風変わった方法でバラの魅力を堪能できるジェラートが注目を集めています。きっかけは、アーユルヴェーダサロンを経営する知人からの情報でした。通常、観賞用とされる花を、冷たいデザートとして味わうという意外な提案に心惹かれ、私は東近江市にあるエディブルフラワー専門農園「87Farm」が手がけるジェラート店「87gela」を訪れました。このお店では、自社農園で大切に育てられた食用バラを使用し、まるで花束のような美しさと美味しさを兼ね備えたジェラートを提供しています。入り口では、口の端にジェラートをつけたユニークな「飛び出し坊や」(とび太くん)が来店客を出迎えてくれます。
「87gela」は、代表のご実家が営む園芸店「マスダ園芸」の敷地内に位置しており、店内にはスモークツリーやドライフラワー、そしてバラ柄のカーテンが彩りを添え、花を育む農園ならではの温かい雰囲気が広がっています。運営元である「87Farm」は、ハウス栽培と露地栽培で季節ごとのエディブルフラワーを専門に育て、「見て楽しむだけでなく、食材としても花を味わう」という理念のもと、栽培から加工品の企画・製造までを一貫して手掛けています。今回私が選んだのは、「ローズミルク」「ローズオウミ木イチゴ」「びわ湖バニラ」のトリプルジェラートです。「ローズミルク」と「ローズオウミ木イチゴ」には、それぞれカップあたり約1本分のバラが惜しみなく使われており、その香りは一口食べるとふわりと広がり、品のある余韻が残ります。特に「ローズミルク」は、シンプルなミルクの風味の中でバラの個性が際立ち、食べる前の穏やかな香りから一転、口に含むと爽やかなバラの風味が鮮やかに広がります。木イチゴの甘酸っぱさが特徴の「ローズオウミ木イチゴ」は、バラの香りが優しく添えられ、華やかでありながらも親しみやすい味わいです。そして、鮮やかな水色が目を引く「びわ湖バニラ」は、その優しいバニラの風味が、木イチゴの酸味とローズミルクの爽やかさをまろやかに繋ぎ、三つの味を交互に楽しむことで、それぞれの美味しさが引き立ちます。
この「87gela」のジェラートは、単なるスイーツとしてだけでなく、日々の暮らしに彩りや喜びをもたらしてくれる特別な存在です。自然の恵みを最大限に活かし、食用花という新たな価値を創造する「87Farm」の取り組みは、食の可能性を広げ、私たちに豊かな体験を提供してくれます。心を込めて育てられたバラが、ジェラートとして新たな姿となり、多くの人々に感動と癒しを届けることは、まさに美しさと美味しさの融合であり、未来への希望を感じさせてくれます。