食欲をそそる秋、美食の専門誌「dancyu」が9月4日に発売した最新秋号では、私たちをじゃがいもの奥深い世界へと誘います。本号では、じゃがいもが持つ無限の可能性を引き出す、選りすぐりの68品にわたるレシピが特集されており、定番料理から異国の味覚まで、食通をも唸らせる内容となっています。さらに、長年にわたり誌面を彩り、多くの読者に愛されてきたエッセイストで画家の玉村豊男氏への追悼の意も込められています。
「dancyu秋号」 じゃがいもレシピの殿堂と玉村豊男氏を偲ぶ
9月4日に刊行された「dancyu秋号」は、まさにじゃがいも愛好家にとっての宝庫です。この号では、創刊から36年の歴史の中で厳選された、圧倒的な美味しさを誇るじゃがいも料理の数々が紹介されています。ポテトサラダ、肉じゃが、グラタン、コロッケといった日本人に馴染み深い家庭料理から、世界各地のじゃがいも料理まで、その多様性には目を見張るものがあります。特に注目されるのは、東京の有名居酒屋「高太郎」の逸品、家庭料理の極みともいえる豚の角煮入り肉じゃが、英国伝統の香ばしい皮付きジャケットポテト、イタリアンの新進気鋭シェフによる異次元の口溶けニョッキなどが挙げられます。
さらに、フレンチの巨匠が「芋と油と塩」というシンプルな素材で作り出す究極のフライドポテトや、「日本一酒が進むポテサラ」と評される一品、そして十勝で育った熟成芋の驚くべき甘さ、じゃがいも発祥の地とされるペルーの知られざる絶品料理までもが網羅されています。これらのレシピは、じゃがいもの持つホクホクとした食感、シャキシャキとした歯触り、サクサクとした軽快さ、そしてとろけるような舌触りといった、多様な表情を最大限に引き出し、「作りたい、食べたい」という食への欲求を刺激します。プロの料理人たちの技と知恵が凝縮されたこれらのレシピをマスターすれば、日々の食卓が劇的に豊かになることでしょう。
また、この秋号では、dancyu創刊時から誌面を盛り上げ、多くの読者に親しまれてきたエッセイストで画家の玉村豊男氏への深い追悼の意が捧げられています。玉村氏は2026年8月9日に逝去されました。本号では、氏の代表作の一つである「玉村豊男のポテトブック」の紹介とともに、ポテトチップスにまつわる心温まるエッセイ「夜のカフェで」が再掲載されています。編集部一同は、長年の貢献に心からの感謝を表し、故人を深く悼んでいます。彼の作品を通じて、読者はじゃがいもへの新たな愛情と、氏の温かい人柄に触れることができるでしょう。
この「dancyu秋号」は、ただのレシピ集に留まらず、じゃがいもという普遍的な食材を通じて、食の喜びと、食文化を支える人々への敬意を伝えています。読者は、多様なじゃがいも料理の魅力に触れるだけでなく、食を通じて人生を豊かにすることの喜びを再認識させられることでしょう。