芦屋「ベッカライ ビオブロート」:シャルキュトリー職人が推薦するこだわりパン

この報道は、地元住民に長く愛される名店に焦点を当て、芦屋の「メツゲライクスダ」店主、楠田裕彦さんが推薦する「ベッカライ ビオブロート」のパンの魅力を深く掘り下げています。楠田さんは、同店の松崎太シェフとの長年の友情と、松崎シェフがパン作りにかける情熱を語り、特に挽きたての全粒粉を使用したパンの奥深さに感銘を受けていると言います。松崎シェフの「毎日食べても飽きない味」という哲学が息づくパンは、素朴さの中に洗練された技術が光る逸品として紹介されています。
2004年に開業した「ベッカライ ビオブロート」は、松崎太シェフの揺るぎない信念のもと、パン作りを行っています。シェフのこだわりは、パンの素材となる玄麦を自家製の石臼で挽くことから始まります。この徹底した鮮度へのこだわりが、パン本来の風味を最大限に引き出す秘訣となっています。楠田裕彦さんも、この松崎シェフの妥協を許さない姿勢に深く共感し、自身のシャルキュトリー作りにおいても同様の哲学を追求していることが伺えます。
同店で特に楠田さんが推薦するのは、有機ライ麦と小麦全粒粉、そして日々丹念に継ぎ足されるライ麦種を用いて焼き上げられる「ランブロート」です。このパンは、何も加えずにそのまま味わうことで、一口目から豊かな穀物の香りと滋味が広がり、その余韻が長く心地よく続くと言います。噛みしめるほどに素材の力が静かに伝わってくる感覚は、まさに松崎シェフの「削ぎ落としたパン」という表現を体現しています。
また、湯種製法で仕込まれた高加水の「トーストブロート」も、生地の持つ潜在能力を丁寧に引き出した傑作として評価されています。これらのパンからは、松崎シェフが追求する「毎日食べても飽きない味」という、シンプルでありながら奥深いパン作りの哲学が確かに感じられます。彼のパンは、日々の食卓に溶け込み、食べるたびに新たな発見をもたらしてくれるでしょう。
この物語は、単なるパンの紹介にとどまらず、二人の職人による深い友情と、それぞれの分野における「ものづくり」への真摯な探求心を浮き彫りにしています。彼らの情熱が込められた品々は、神戸・芦屋の食文化を豊かにし、多くの人々に愛され続けています。