ぐるめぶんか

芦屋の隠れた名店「マビッシュ」:日常に寄り添う、作り手の顔が見える優しいお菓子

兵庫県芦屋市の閑静な住宅街にひっそりと佇む洋菓子店「マビッシュ」は、その華やかさではなく、誠実な美味しさで地元住民に深く愛されています。メツゲライクスダの店主である楠田裕彦氏も足繁く通うこの店では、村田博シェフが手掛ける、素材の持ち味を最大限に活かしたお菓子が、訪れる人々の日常にそっと寄り添います。季節の生菓子や40種類を超える焼き菓子は、大量生産ではなく少量ずつ丁寧に焼き上げられ、常に作りたての美味しさと香りが楽しめるのが魅力です。特別な日だけでなく、疲れた日のご褒美や、大切な人へのちょっとした贈り物としても選ばれる「マビッシュ」のお菓子は、食べる人の心を満たし、温かい気持ちにさせてくれます。

芦屋に息づく、村田シェフの真摯な菓子作りが紡ぐ物語

兵庫県芦屋市、静かな住宅街の一角に位置する「マビッシュ」は、地元の食通たちを唸らせる隠れた名店です。特に注目すべきは、そのお菓子一つひとつに込められた村田博シェフの真摯な哲学。「普通においしいこと。そして素材らしさを生かすこと。」このシンプルな言葉は、彼の創作の核となっています。店内には、季節の移ろいを映し出す生菓子が彩り豊かに並び、さらに壁際には、見ているだけでも心躍る40種類以上の焼き菓子が端正な姿で訪れる人々を迎え入れます。その中でも、特に評判なのがシュー・ア・ラ・クレームです。しっかりと焼き込まれた香ばしい生地は、軽やかな外側と、まるでクレープのようなしっとりとした内側が絶妙なハーモニーを奏でます。カスタードクリームを基調に、さらに二種類のクリームが層をなし、一口食べればその奥深い味わいに誰もが魅了されるでしょう。焼き菓子もまた、この店の大きな魅力の一つです。常に40種類以上の品揃えを誇りながらも、一度に焼き上げるのはごく少量。この丁寧な製法が、常に作りたてのフレッシュな美味しさと豊かな香りを保ち続けています。「メツゲライクスダ」の楠田裕彦氏も、「マビッシュ」は特別な日だけでなく、スタッフの誕生日や仕事で少し疲れた時など、日常の中で自然と足が向く存在だと語ります。彼の言葉を借りれば、「重すぎず、エッジが立ちすぎてもいない。そのバランスが絶妙なんです。そして何より、つくり手の顔が浮かぶお菓子なんですよ。」まさに、素材と真摯に向き合い、食べる人々の日常にそっと寄り添う、そんな優しい美味しさが「マビッシュ」にはあります。店舗は兵庫県芦屋市大原町20-24にあり、JR芦屋駅から徒歩わずか5分の距離。火曜日と水曜日が定休日で、営業時間は午前10時から午後7時までです。

「マビッシュ」のお菓子が教えてくれるのは、日常の中にある小さな幸せです。飾らない美味しさの中に、作り手の温かい心と情熱が息づいています。現代社会において、効率や見栄えが重視される傾向がある中で、村田シェフの「普通に美味しいこと」「素材らしさを活かすこと」という哲学は、私たちに本当に大切なものを見つめ直すきっかけを与えてくれます。日々の忙しさから少し離れて、芦屋の隠れた名店で、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。そこには、きっとあなたの心を豊かにする、優しい味わいの物語が待っているはずです。

水天宮前に新店「うなぎ割烹 圭すけ」がオープン:伝統と革新が融合した鰻料理を堪能

2026年6月、水天宮前駅からわずか2分の距離に、新たな食の拠点「うなぎ割烹 圭すけ」が誕生しました。この店は、江戸時代の蔵戸を彷彿とさせる趣のある佇まいで、訪れる客を古き良き日本の食文化へと誘います。店主の庄子圭輔氏は、「料理の鉄人」に感銘を受け料理の道を志し、和食を主軸に洋食や中華など幅広い分野で研鑽を積んできました。特に、パリでの修行中に再認識した日本食の奥深さが、彼を鰻料理の世界へと導いたと言います。商業の中心地であり、江戸時代から鰻が親しまれてきた日本橋エリアを選んだのは、当時の会食文化や食を通じた地域コミュニティの活気を現代に再現したいという店主の熱い思いが込められています。

「うなぎ割烹 圭すけ」では、庄子氏が大切にする「守破離」の精神が、料理の随所に息づいています。伝統的な鰻料理の技法を「守」り、他のジャンルの調理法を取り入れて「破」り、そして独自の新しい境地を「離」れて生み出す、その創造性がメニュー全体に反映されています。特に、同店のスペシャリテである「熟成うなぎの白焼き守破離仕立て」は、その哲学を象徴する一品です。7日間かけて旨味を凝縮させた熟成鰻を香ばしく焼き上げ、山葵と塩で鰻本来の味を楽しむ「守」、漢方薬として珍重されてきた山椒オイルで風味を添える「破」、そしてフレンチのノイリーソースで洋のエッセンスを加える「離」という三段階の味わいで提供されます。シンプルだからこそ料理人の腕前が際立つ白焼きは、ふっくらとした身とパリッとした皮の絶妙なハーモニーに加え、骨まで美味しく食べられる工夫が凝らされ、これまでにない鰻の魅力を引き出しています。また、季節ごとに旬の猪、スッポン、河豚、毛蟹といった厳選素材を用いた15品の「季節のおまかせコース」(19,800円)も提供しており、訪れるたびに異なる味覚の発見が楽しめるでしょう。

この新しい鰻割烹は、単なる食事の場を超え、日本の豊かな食文化を未来へと繋ぐ架け橋となることでしょう。庄子圭輔氏の情熱と独創性が織りなす料理は、伝統を重んじつつも常に進化を追求する姿勢を体現しています。食を通じて人々が繋がり、喜びを分かち合う、そんな温かい空間が「うなぎ割烹 圭すけ」にはあります。

see_more

プロヴァンス風ちらし寿司:家庭で楽しむ夏の味覚

この夏、食卓を華やかに彩る一品として、「ニース風サラダちらし寿司」が注目を集めています。料理研究家の真藤舞衣子氏が考案したこのレシピは、南フランス・プロヴァンス地方の伝統的なサラダ「サラダ・ニソワーズ」の要素を巧みに取り入れ、日本のちらし寿司と融合させたものです。家庭で簡単に作れる手軽さも魅力で、特に夏休みの集まりやホームパーティーで活躍すること間違いなし。

彩り豊かな「ニース風サラダちらし寿司」の魅力

「ニース風サラダちらし寿司」は、見た目の美しさだけでなく、その豊かな風味の組み合わせが特徴です。インゲン豆、ミニトマト、ゆで卵、ツナ、ブラックオリーブ、アンチョビといった彩り鮮やかな具材が、白ワインビネガーで風味付けされた寿司飯の上に美しく盛り付けられます。これらの食材が織りなす酸味、旨味、まろやかさ、そして塩味が、一口ごとに異なる味覚のハーモニーを生み出します。

真藤氏の提案するこのちらし寿司は、子供にも人気のツナやゆで卵が使われているため、家族みんなで楽しめる点がポイントです。また、準備も比較的簡単で、インゲン豆を茹でる以外の工程は、材料を切って盛り付けるだけ。忙しい夏の時期でも手軽に作れるため、普段の食卓からおもてなしの席まで、幅広いシーンで活躍します。

料理に合わせる飲み物としては、プロヴァンス地方を思わせる辛口のロゼワインや、レモンのような爽やかな白ワイン、またはドライなスパークリングワインがおすすめです。これらの飲み物が、ちらし寿司の持つフレッシュな味わいをさらに引き立て、食体験をより豊かなものにしてくれるでしょう。

このレシピは、単なる料理の紹介に留まらず、食を通じて季節感や地域の文化を感じるきっかけを与えてくれます。特に、南フランスの太陽を感じさせるような爽やかな味わいは、日本の蒸し暑い夏にぴったりの一皿です。真藤舞衣子氏のクリエイティブな発想が光る「ニース風サラダちらし寿司」は、夏の定番料理として多くの家庭に広まっていくことでしょう。

see_more