蕎麦と鮪の絶妙な出会い:麻布十番「蕎菴 三たて」が織りなす新感覚の蕎麦体験










伝統と革新が融合する、麻布十番の隠れた名店
麻布十番に佇む、洗練された蕎麦処「蕎菴 三たて」の魅力
麻布十番のビル2階に位置する「蕎菴 三たて」は、その入り口から高級感を漂わせています。店内はカウンター9席とテーブル1卓のみで構成され、一般的な蕎麦屋とは一線を画す、高級カウンター割烹のような趣です。ここでは、蕎麦だけでなく、鮪仲卸大手「やま幸」直営ならではの、極めて質の高い一品料理が堪能できます。料理長である三浦幸喜氏は、富山の割烹料理店に生まれ、「京味」で日本料理を、さらに「神田尾張屋本店」や「驀仙坊」で蕎麦の技術を磨いた熟練の職人です。店名の「三たて」は、蕎麦の三原則である「挽きたて・打ちたて・茹でたて」と、三浦氏の苗字に由来しており、蕎麦に対する深いこだわりが感じられます。
鮪仲卸が誇る至高の一皿「やま幸鮪の食べ比べ七種」
通常、平日の夜はコース料理が基本ですが、遅い時間帯や土曜日にはアラカルトでの注文も可能です。ここでは、「やま幸鮪の食べ比べ七種」という、この店でしか味わえない特別な一皿をぜひお試しください。この日の鮪は新潟県佐渡産で、中トロ2種類に加え、筋から丁寧に剥がされた「はがし」と呼ばれる希少部位、赤身2種類、そして血管の外側の「血合いギシ」が含まれています。一般の蕎麦屋では見られない、鮪の多様な部位を比較しながら楽しめるこの刺身は、まさに絶品です。「はがし」は強い旨味と上品な脂のバランスが良く、赤身でありながらとろけるような口当たり。中トロも脂がしつこくなく、舌の上でとろける感覚が堪りません。
厳選された日本酒とワインが、蕎麦前の体験を一層豊かに
この極上の刺身に合わせるお酒として、料理長の故郷である富山の「満寿泉 搾り プラチナ」が提供されます。この日本酒は、しっかりとした味わいがありながらも、さっぱりとした鮪の刺身に寄り添い、食中酒として非常に飲みやすいのが特徴です。さらに、蕎麦屋としては驚くほど豊富なワインリストも用意されており、その数は6ページにも及びます。日本酒だけでなくワインも楽しめる充実のラインナップは、食のペアリングの可能性を広げ、蕎麦呑みの体験を一層豊かなものにしてくれます。
「鮪とキャビアのガレット」:蕎麦と鮪の革新的な融合
蕎麦前の二品目として登場する「鮪とキャビアのガレット」は、この店の独創性を象徴する一皿です。蕎麦粉100%で香ばしく焼き上げられたガレットの上に、鮪のすき身とキャビアが贅沢に乗せられ、その下には少量のわさびが隠されています。これはまさに「最強の蕎麦寿司」と呼ぶにふさわしい逸品。手で包んで頬張ると、まず蕎麦の芳醇な香りが広がり、続いて鮪の甘みとキャビアの塩味が絶妙に調和します。これまでに経験したことのないこの味わいは、蕎麦屋でも寿司屋でも、ましてガレット専門店でも出会うことのできない、まさに未体験の美味しさです。